日本刀の歴史を紐解いていきますと、日本神話にたどり着く行くのですが、そこに登場するのが「十握剣(とつかのつるぎ)」と「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」であります。「十握剣」は日本神話に登場する最初の刀剣であるようですが、スサノオノミコトが所持していた剣として知られております。ヤマタノオロチを退治するスサノオは、「十握剣」をもってヤsマタノオロチを退治いたします。大蛇のお尾を切り落とした時に「十握剣」が刃こぼれしてしまうのですが、その大蛇の尾の中から出てきたのが「草薙剣」として知られております。「十握剣」よりも強い刀が「草薙剣」として象徴的にこの世に登場する瞬間でもあります。この「草薙剣」は日本刀を語る上で重要な役割を示していると言われ、日本刀の先祖とも言われているようです。歴史的な背景から見ると「十握剣」は青銅製で「草薙剣」は鉄製であったのではないかなどと言う見解を持つ専門家たちもいるようなのです。三種の神器の一つとして知られる「草薙剣」は、直刀、両刃であることから、日本刀のルーツとは異なる歴史をたどると考えられていたようですが、ここ最近、日本刀の先祖であるかもしれないというミステリアスな歴史の新たな展開がが垣間見られているようです。