平将門伝説は、関東の各地に多く残されているようです。東京都千代田区外神田の神田明神(神田神社)にて行われる神田祭は、天下祭りなどとも呼ばれ江戸時代からつづくお祭りとされております。皆さんは神田明神に平将門の霊がまつられていることをご存じですか。神田明神は、もともとは東京都千代田区大手町にあったとされています。939から941年「天慶(てんぎょう)の乱」にて、討たれた将門の霊を鎮めるために現在の東京都千代田区大手町に神田明神が作られ、江戸時代のはじめの頃に現在の外神田に移されたのだそうです。神田明神が最初に作られた場所には、現在も将門塚が残されているのはご存じの方も多いのではないでしょうか。将門が亡くなったとされる茨城県坂東には、平将門像と呼ばれる木造の像があるようです。日本刀を帯刀する姿は武士のようにも見えますが、貴族たちが身に付けるような服装をしている姿が印象的でもあります。