日本刀を売り出す際の査定額に左右するのが刀剣鑑定書の有無です。日本刀の鑑定には独自の鑑定法があり鑑定書にて評価をまとめておくことで種類が明確になり確実な鑑定を行うことが可能となります。刀剣鑑定書では保存刀剣・特別保存刀剣・重要刀剣・特別重要刀剣と4種類のランクがあります。買取ができるのは一番ランクが低い保存刀剣の要領を満たしていることが必須になります。多少の傷や損傷などがあっても美術品として鑑賞の価値が認められれば保存刀剣とみなされますが、刀工の銘や年代、流派などが特定できない場合は保存刀剣のランクに当てはめることはできません。鑑定作業の中で一番重視されるのは刀工の銘があるかどうかです。刀剣製作者のサインとも言える銘は、時代の名工であるほど価値が高くなります。刀身の長さや反りなどの外観部も鑑定の重要な材料となります。